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部門別構想
持続可能なインフラの整備
安定した産業基盤の持続
安全な生活環境の整備
豊かな関係性の構築
持続可能なインフラの整備
一章で挙げられたように、現在土浦市は財政悪化の改善が急務とされている一方で、道 路や橋梁、公共施設の更新時期が重なり、膨大な費用を必要とされています。人口減少が 進む中で、財政健全化を行うための手段の一つとして支出を選らすことが重要になります。
支出を減らし、将来世代まで続く土浦市の基盤を築くために、今ある公共インフラの取 捨選択を行い、規模の縮小、複合化や施設量の減量、施設配置の適正化を目指します。ま た、一方的に行政負担を軽減し、住民の負担を増やすのではなく、拠点としてのインフラ 設備を集約していくとともに、拠点から離れた地域に居住する人々に対する利便性を担保 する施策を行います。
行政の負担を減らすだけでなく、市内全域の暮らしの利便性を保つことで、暮らしやす い生活基盤の整備を進め、将来世代まであり続けるインフラの整備を目指します。
安定した産業基盤の持続
土浦市は、工業をはじめ、農業、商業、医療など多様な産業が集積している都市です。工 業については、神立駅付近の工業団地をはじめとして、大規模な工場が集積しており、農 業については霞ケ浦沿いに立地する日本 1 の生産量を誇るレンコン畑、また、新治地区で は蕎麦などの特産物があります。商業については、かつては中心市街地が県南地区におけ る商業拠点として栄えたが、近年はつくば市や郊外の大型ショッピングモールの台頭があ るが、土浦市全体として、広域な商業の拠点としての機能を持っています。また、協同病 院の移設により、広域的な医療の拠点としての機能も確立しています。
農業については出荷額が年々増加傾向であるが、農業従事者は年々減少傾向であり、後 継者不足が課題として挙げられている。工業の出荷額は横ばいで安定していますが、商業 に関しては、年々減少傾向であり、特に中心市街地の商業は、郊外化の進展により衰退の 一途を辿っています。医療面については、協同病院の移転によって、高度医療施設として 広域的な拠点となっている一方で、市内中心部からのアクセス面で課題が挙げられています。
産業は、市の財政における大きな割合を占めるだけでなく、市内における雇用創出を支 える重要な役割を担っています。財政面の悪化が重要な課題と挙げられている土浦市にお いて、将来世代まで持続可能な確かな財政収入の基盤の確立は必須事項であり、安定した 56 産業基盤を築き、持続していくことが必要です。
安全な生活環境の整備
土浦市は県内において、交通事故、刑法犯ともに多い現状にあります。一方で、住民に よる自治防犯組織の結成率は高く、ソフト面の対策が十分に取られていることがわかりま す。今後、10 年、20 年先の未来を描くうえで、高齢化に伴い、自家用車に頼らずに暮らせ る環境が必要になります。公共交通もしくは、徒歩圏で暮らす小さな拠点の整備と、その 生活圏内における安全性の確保が必要であり、防犯、防災、交通安全の各側面から、ハー ド面、ソフト面の対策を行います。
安全な生活環境を整えることで、人々の暮らしから不安を減らし、快適な暮らしを目指 します。
豊かな関係性の構築
土浦市には中心部から離れた地域に人口が密集している箇所があります。このような地 域では公共交通の衰退もあり、市の提供する「公助」だけではサービスの提供が不十分な 場面があると考えられます。財源の不足を考慮してその解決を図るためには住民同士の「共 助」が必要となります。そのためには「共助」ができるような住民同士の「豊かな関係性」 を育める地域コミュニティを形成できる場が必要です。
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